ようこそ。
新緑の美しい季節ですね。
いかがお過ごしでしょうか?
今日は痛みについて少し考察してみたいと思います。
国際疼痛学会(IASP)によると
「組織の気質的あるいは潜在的な障害に関連して起こる、またはこのような障害を表す言葉を使って述べられる不快な感覚および情動体験」(森本昌宏編「ペインクリニックと東洋医学」真興交易医書出版部、2004年)
と定義されています。
また、明鏡国語辞典によれば
①傷や病気で起こる肉体的な苦しみ。苦痛。
②精神的な苦しみや悲しみ。心痛。苦悩。
と書かれています。
ジーニアス英和辞典で、painを調べてみると
①(肉体的な)苦痛、苦しみ、(体の特定の箇所の)痛み 《acheは長い鈍痛》
②(精神的な)苦痛、苦悩、心痛、悲嘆
とあります。
ちなみにpainの原義は罰で、刑罰→苦しみになったようです。
痛みは個人的で主観的なものです。
事故や怪我、火傷は可視化されますが目に見えない痛みもあります。
加えて、感受性は人それぞれに異なります。
痛みを客観的に定義することがとても 難しく、確かに存在しつつも曖昧なものであることが分かります。
「痛みは不快な感覚」とされてますがきちんとその役割があり、ときに私たちを守り、導いてくれる感覚でもあります。
素敵な週末を過ごせますように。